野草・山菜の知識-ま・や・ら・わ行
ミミナグサ(耳菜草)ナデシコ科ミミナグサ属の二年草です。国内各地に分布しています。
4月から6月ごろに、小さな白い花を咲かせます。
古来からある在来種は和え物などに使われていました。
ですが、最近では、食べることはできますが、味が格段に落ちるオランダミミナグサが猛威を振るっているようです。
葉がねずみの耳に似ているところから耳菜草の菜がつけられたとか。オランダミミナグサとの違いは茎が暗紫色であること、小花柄が萼片より長いことが特徴です。
むかご(零余子)
山芋、自然薯(じねんじょ)の葉の根元にできる、小さな1円玉ほどの球芽です。
出荷されることはあまりなく、葉が枯れるのと同時に土に返ってしまう運命の持ち主ですが、通の間では美味として珍重されています。
山の中で手に入ることがあれば、生でもよし、煮てもよし、炒ってもよし、ご飯と一緒に炊き込んでもよし。小さな粒に凝縮された香りとコクを堪能してみてください。
ちなみに零余子飯は、秋の季語になっています。
やそう・野草
山野に生える草の総称です。
野草の種類が分かるようになると、キャンプでの楽しみが格段に増えます。
いつも見かけるなじみのある植物や野草の中にも、薬になるものや食べられるものがたくさんあります。
ただ、高山植物などは採取が禁止されていますし、そうでないものも、むやみに採取すると自然保護、種の保存と言う点で問題が生じます。
野草の採取には、土地の事情や植物の置かれた状況なども十分考慮しましょう。観察して、写真を撮る、スケッチをするなど、野草に影響を及ぼさない楽しみ方もたくさんあります。
ヤマグワ(山桑)
クワ科クワ属の落葉小高木です。単に「桑」とも呼ばれます。
桑の葉は蚕の餌として古くから養蚕に用いられています。
桑の実は、このヤマグワの実のことです。ぶどうを小さく小さくしたような感じで、粒粒がたくさん集まってぶら下がっています。
ちょっと田舎や低山部で見かけた場合は、迷わずがぶっとお試しください。甘酸っぱい味がきっとやみつきになることでしょう。
注意したいのは、汁。洋服などにつくととれませんから、後悔のないよう・・・。
ユキノシタ(雪の下)
ユキノシタ科ユキノシタ属の常緑多年草です。
5月から6月ころに花を咲かせます。その形はとても特徴があります。
名前のように、雪の下でも丈夫に生える植物です。
時期を選ばす、葉を摘み取って、てんぷらや炒め物などにして楽しみます。民間療法では、火傷やかぶれなどにも使われています。
ヨモギ(蓬)
キク科ヨモギ属の多年草です。本州以南に分布しています。
昔から、若葉や若茎を使って蓬餅やてんぷら、おひたし、汁の具などに用いてきました。今ではお茶としてもすっかりポピュラーになりました。
独特の爽やかな香りはシオネールなどによるものです。
お灸に使う艾(もぐさ)は、葉の裏にある綿毛を乾燥させたものです。
ワラビ(蕨)
コバノイシカグマ科ワラビ属の夏緑性シダ類です。
国内の各地に分布していて、4月から5月ごろにでる新しい芽が山菜として珍重されています。「わらび餅」は、蕨の根のでんぷんから作られたものです。
昔はちょっと裏山にいけば取れたのですが、最近ではやはり少なくなってきているようです。
あく抜きをしっかりして和え物やてんぷらなどにして楽しみます。あまり食べ過ぎると体によくないともいわれますから、風情を楽しむ程度にしましょう。