野草・山菜の知識-は行

ハコベ(繁縷)

ナデシコ科ハコベ属の越年草です。コハコベとミドリハコベを合わせてハコベと呼びます。
国内各地に分布し、3月から9月にかけて小さく可憐な白い花を咲かせ、心を和ませてくれます。

ハコベ

春の七草の一種で、小鳥のえさなどにも使われます。若い茎葉は和え物、揚げ物など広範囲で活躍します。
全草を乾燥させたものは、生薬で繁縷(はんろう)と呼ばれ、昔は産後の回復用、母乳の出をよくするためなどに使われたようです。




ハハコグサ (母子草)

キク科ハハコグサ属の二年草で、別名「ゴギョウ(御形)」(オギョウ)で知られる、春の七草の一つです。
国内各地に分布しています。

ハハコグサ

ヨモギと同じように、地方によっては草もちの材料に使われることがあります。若い葉の部分を食用にします。
それ自体は味があまりありませんので何かに混ぜて風情と共に楽しむのがよいかもしれません。




ハマボウフウ(浜防風)

セリ科ハマボウフウ属の多年草です。全国の浜辺に分布し、海辺の植物として有名です。

ハマボウフウ

最近では少なくなってきていますので、見つけた場合も、種が残ることができるように配慮することが必要でしょう。

若い芽の部分が食用になりますが、根こそぎではなく、少し株を残してあげると、また生えてきます。
海辺の植物だけに、海老やイカなどシーフードと相性がよいようです。さっと炒め物にすると、栄養も香りも損ないません。若葉は刺身のつまにも使われます。




ヒメジョオン (姫女苑)

キク科ヒメジョオン属の一年草です。北アメリカが原産の帰化植物です。
別名をヤナギバヒメギク(柳葉姫菊)といい、6月から10月にかけて白い花を咲かせます。

ヒメジョオン

昔はあちこちの路地で見かけましたが、最近では少なくなった雑草の一つです。ハルジオン(春紫苑)とよく似ていますが、ヒメジョオンは花の咲く時期が1~2ヶ月遅く、つぼみの付き方も上向き(ハルジオンは下向き)など、観察するとその違いがわかります。

春先、花の咲く前の若葉や小さく蕾のついた茎を食用します。茹でておひたしとして楽しみます。




ヒルガオ(昼顔)

ヒルガオ科ヒルガオ属の多年草です。
国内各地に分布し、6月から8月にかけて花を咲かせます。

ヒルガオ

昔は裏庭などにも咲いていた身近な野草で、和歌などにもよく登場しますね。
花やその姿も鑑賞に値し、目を楽しませてくれます。

利尿作用のある生薬としても用いられますが、若い葉の部分をおひたしなどにしてもおいしくいただけます。




フキ(蕗)

キク科フキ属の多年草です。国内各地に分布しています。

フキ

春の味覚として知られている蕗の薹は、蕗の花です。
アクを抜いてしっかり煮込んだフキは、茎の部分です。おふくろの味の代表と言ってもいいでしょう。

田舎に行くと、お茶受けとしても出されます。調理する場合は、重曹などでしっかりアク抜きしましょう。




フキノトウ(蕗の薹)

キク科フキ属の多年草です。
国内各地に分布し、春の味覚として珍重されています。

フキノトウ

まだ雪が残るようなときに、小さいつぼみの部分を取ってきて、天ぷらにして食べます。苦味があるので、子供達には人気はいまいちかもしれませんが、年に一度は味わえないと、損した気持ちになってしまう、そんな不思議な魅力を持っています。

厚みがあるので、天ぷらにするときはちょっと真中を押して、平たくしてから調理するとカラッと中まで火が通るでしょう。

フキノトウの“トウ”は“薹”と書き「薹が立つ」などと、植物が成長して花が咲いたり長くなったりして、 本来のおいしさや柔らかさがなくなることを暗に示す時にも使われます。ですので、くれぐれも、薹が立つ前に収穫を。