野草・山菜の知識-た行
ダイモンジソウ(大文字草)ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草です。
国内各地に広く分布しています。湿った岩の上などに生え、高さは30~40センチになります。
7月から8月ごろ、漢字の「大」の字に似た白色の花を咲かせます。
自然の創造物は不思議ですね。名前はこの花の様子から付けられたようです。
園芸用として人気がありますが、食用にする場合は、若い葉の部分を天ぷらなどにするとよいでしょう。
タラノメ
ウコギ科タラノキ属の落葉小高木、タラノキの若芽です。
日当たりの良い山野に生え、5メートルほどの高さになります。8月から9月ごろ、小さな白い花を咲かせます。
天ぷらにしたら、タラノメ以上においしいものはないかもしれません。
あの深みとほんのり甘味のある味は、一度味わったら病みつきになります。
昔でこそあちこちの裏山に生えていましたが、最近ではアウトドアがポピュラーになってきたこともあり、その数は少なくなってきているようです。
タンポポ(蒲公英)
キク科タンポポ属、春を象徴する花のひとつです。別名を「ツヅミグサ(鼓草)」といいます。
「たんぽぽ」の名前は、鼓をたたいたときの「たん、ぽぽん」という音に由来している、とも言われています。
日本原産のタンポポもありますが、最近見かけるのは帰化植物の西洋タンポポがほとんどです。花のふちが反り返っているのが西洋タンポポ、反り返っていないのが日本タンポポです。
おいしいかどうかは別にして、タンポポは葉、茎、花、根、全部食べることができます。
特に根を乾燥させて煎じたダンデライオンコーヒー(タンポポコーヒーとも)は母乳の出を良くするとして知られています。カフェインがないので、カフェインレスのコーヒーが必要な人は試してみるのもよいでしょう。
葉は洗って炒め物などにするとよいようです。
ツクシ(土筆)
トクサ科トクサ属の夏緑性シダ類です。
昔は道のいたるところにつくしが生えていましたが、今では本当に少なくなりました。
国内各地に広く分布しています。
名前の由来は、天に向かって「突く」ような様から付いたようです。
先端の胞子が開く前のものを取ってきて、はかまを取り去り、きれいに洗ったら、炒め物にしたり、佃煮にしたり。卵とじやお浸し、みそ汁に入れたりもします。
道路際のものは、汚染が心配ですから、少し空気のきれいな場所のものを採取しましょう。
ツユクサ(露草)
ツユクサ科ツユクサ属の多年草です。
6月から9月ごろに鮮やかな、でも小さくてかわいらしい青い花を咲かせます。
道端や空き地で私達の目を楽しませてくれる花としてお馴染みです。朝露に濡れる美しい花の様子から、その名前が付きました。
つぼみが膨らむ前の時期の若い茎の部分が食用として用いられます。しゃきしゃきとした触感が特徴です。
花は洗うと流れる特性を生かして、染物の下絵用に使われますし、葉は、生薬、鴨跖草(おうせきそう)として知られています。
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草です。
ツリガネは花の様子から、ニンジンは根の形が朝鮮人参に似ていることから名がつけられたようです。
国内各地の山地に分布しています。高さは60~100センチほどになります。
8月から10月ごろに、薄紫色をした釣鐘状の小さな花を輪状に咲かせます。
トトキという別名でも知られています。「山でうまいはオケラとトトキ」といわれるほど、昔から親しまれている山菜です。
若い茎や葉を炒め物、和え物、おひたし、天ぷらなどに。
ツルカノコソウ (蔓鹿子草)
薬用植物として知られる、カノコソウの仲間。
オミナエシ科カノコソウ属の多年草です。
山地の林床や谷沿いなど湿ったところに生えます。高さは20~40センチくらいになります。
4月から5月ごろ、小さな白色の花を咲かせます。
固くない茎先の部分を和え物、炒め物などにして食べます。小さい花がとてもかわいい植物です。
群生するので、一度分かると、容易に見つけることが出来るでしょう。
ドクダミ (毒痛み)
ドクダミ科ドクタミ属の落葉多年草です。国内各地の湿った日陰に群生します。
家の庭の薄暗いところにも生えているのを見かけます。葉を乾燥させたどくだみ茶は女性にも好まれているようです。胃腸病、虫さされ、切り傷など10種類の薬用効果があることから十薬(じゅうやく)とも呼ばれています。また、食用にもなります。
食用にするのは、春先の若い葉の部分。独特のにおいがあるので、油で揚げるのが一番おいしくいただけます。